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永遠の別れ

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こちらのブログでは病気のことを書いていませんでしたが愛しのシェリーが天国に旅立って3日がたちました。
今でも階段を物凄いスピードで駆け下りてきて膝の上に飛び乗ってきそうな気がします。
享年11歳
猫にしては早かったような気がします。
でも家で仕事をしてる私は一日中シェリーと一緒でしたので物凄く長い時間を共に過ごしてきました。
最期、もがき苦しむシェリーをこの瞬間安楽死してあげたいと一瞬思いました。
でもそれはシェリーに対して失礼です。
シェリーは歩けなくなってから10日間めいいっぱい生きました。
動物の本能でしょうか・・人間だったらそのような現状になった時落ち込み暗い闇の中に入っていきそうですがあの子は脚を必死に治そうと舐めて舐めて頑張っていました。
ベランダで洗濯物を干してるときにはシェリーが網戸越しに踏ん張って座って私のことを見ていました。
頑張っていました。
だからあの子の最期の頑張り、ここはどんなに辛くても全て見てあげることが自然界から連れてきた私の務めだと思いました。
長くて辛くてでもあっという間だったような6時間半でした。
「愛してる」と何度も言い続けシェリーを見守りました。
苦しんでたシェリーに私の声は届いてたかな。。。

長い年月悪さもたくさんしたので怒ることもありました。
なんで怒ってしまったのかな・・・・って後悔しても遅いですが。

11年前の5月5日、親友と清水寺に行きました。
その時に3月に野良猫の寅吉さんを交通事故で亡くした私は寂しさから「猫がほしい・・・」とお願いしてきました。
そのままお友達と京都で遊んで夜帰ってきて駅の駐輪場に向かっていたら真っ白な子猫が私の履いていた黒のロングスカートの中に入ってきました。
自転車がたくさん通る場所でその子猫は何十分も泣きながらうろうろしてたそうです。
その様子を見てた若い女の子が教えてくれました。
私は運命の子だと思いそのままその女の子と一緒に自宅へ連れて帰りました。
当時はペット不可のところに姉と2人で住んでいたのですが内緒で飼うことにしました。
近所の人がくれた猫の砂をトイレにいれてここがトイレだよと教えて寝ました。
いきなり布団の中に一緒に入っていて頭を枕に置いて顔だけ出して一緒に寝ました。
びっくりしました。
次の日私が起きるとシェリーはトイレをしていました。
いきなりおもらしもなくトイレを成功させるようなかしこい猫でした。
それから11年最期死ぬ2時間前くらい吐き続けおしっこも出てしまうまで一度もおもらししませんでした。
歩けなくなっても私がトイレに連れて行ったらするかたちでおもらししませんでした。
物凄くプライドは高かったけど人一倍甘えん坊の子でした。
お客さんがきても膝の上に飛び乗りそこで寝るようなこでした。
人に物凄く心を開いてた子でした。
帽子の会社に入社する前に出会い、その後結婚、引っ越し、退職、独立、妊娠出産、私の人生の中での大きな出来事全てを共に生きた子です。
マーちゃんのことも夫のこともエイちゃんのこともすぐに受け入れ、自分に関わる全ての人間をすぐに受け入れてくれる子でした。
私が「公認ストーカー」と冗談で言うほど大人になってからも常に私の後ろをついてきました。
外出先から帰ってくると猛ダッシュで走ってきてくれました。
お風呂に入ってる時もマーちゃんと二人で待っていました。
そのシルエットが物凄く可愛かったです。
お昼寝しててもミシンを踏む音が聞こえると起きてきて膝上に乗って寝ていました。
ミシンを踏む時に脚が動いて寝にくいのにそれでも降りませんでした。
愛して愛されました。

日曜日、枚方動物霊苑で火葬しました。
なかなか箱の中の綺麗なシェリーに別れを告げる踏ん切りが出来なく箱を閉じようとしては開けてその様子を目に焼き付ける・・・そんなことをしていました。
大雨が降っていたのに火葬する瞬間だけ雨がやみ煙とともに天に上がっていきました。
小さな小さなその骨の一つ一つ全てを持って帰ってきました。
最後に頭の部分の骨を手で拾い愛しのシェリーの骨全てを拾いました。
しばらくはお家で置いておこうと思います。

いつかまためぐりめぐってシェリーに会いたい。
何度でも私の前に現れてほしい。
そんな現実的ではないようなことを思ってしまいます。

生前、シェリーを愛してくれた全ての方に感謝します。
長く電話で話を聞いてくれた友人たち、いつもあたたかいコメントを下さった皆様、私もシェリーも励まされました。
本当に本当に有難うございました。


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11年前、シェリー3ヵ月の頃の写真です。
大人びた顔立ちの綺麗な子猫でした。
お気に入りの写真です。
by shelly-maron | 2010-07-13 15:43 | 我が家の猫ちゃんたち
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